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- ご存知ですか?コンクリートの点検・補修・補強の重要性
コンクリートを「造り替える」のではなく「寿命を延ばす」ために
通常のコンクリート構造物はすべて、「メンテナンスフリー」ではありません。そのため、造り終わった瞬間から劣化は少しずつ始まっているのです。漏水などのトラブルが起こってから慌てるのではなく、あらかじめ準備しておきましょう。こちらでは、コンクリートの点検・補修・補強の重要性についてご説明します。
チェックとメンテナンスの重要性
近年になって、高度経済成長期に大量に造られた道路や橋梁(きょうりょう)、トンネル、オフィスビルなどのコンクリート構造物の劣化が問題視されています。そうした寿命を迎えつつあるコンクリート構造物を造り替えるには、莫大な費用が必要。さらに、環境にも大きな負荷がかかってしまいます。安易に“スクラップ・アンド・ビルド”を検討する時代はもう終わったのです。
大規模な造り替えができないのであれば、既設コンクリート構造物の寿命を延ばす必要があります。そのためにはコンクリートの欠陥チェックと的確なメンテナンスが欠かせません。
Case1. コンクリート塩害の進行について
塩害によるコンクリートの劣化には4つの段階があることをご存知でしょうか?
定義 | 劣化状態 | ||
---|---|---|---|
1 潜伏期 |
鉄筋のかぶり(※)位置における塩化物イオン濃度が腐食発生限界濃度に達するまでの期間 | 外観には変化が見られず、鉄筋も腐食していない | |
2 進展期 |
鉄筋の腐食が始まってからひび割れが発生するまでの期間 | 外観には変化が見られないが、鉄筋には腐食がある | |
3 加速期 |
ひび割れ発生によって鉄筋の腐食速度が増大する期間 | 前期:ひび割れが発生し、錆汁がある | |
後期:ひび割れが多数発生し、部分的な剥離・剥落がある | |||
4 劣化期 |
鉄筋の腐食量が増加することによって耐荷力の低下が顕著になる期間 | ひび割れが多数発生し、大規模な剥離・剥落がある。また変位・たわみも大きい |
※かぶり……鉄筋からコンクリート表面までの厚さのこと
潜伏期や進展期では外観から劣化の条件を把握することはできません。しかし、劣化が加速期に入ってしまうと修理・修復が大規模になり、手間も時間もコストもかかってしまいます。そうならないためには、定期的にコンクリート施工の専門家やコンクリート診断士にチェックしてもらうことをおすすめします。
ザイペックスのメンテナンス
コンクリート改質材・防水材「ザイペックス」は、劣化が進行する前に施工することでより効果を発揮します。「ひび割れができたから……」「漏水の報告があったから……」ではなく、トラブルが起こる前に対策を講じることで早期発見・早期改善に努めましょう。
ザイペックスは「劣化したコンクリートを修理・修復すること」よりも「劣化しないように防水性・耐久性を高めること」が得意なコンクリート改質材です。セメント結晶の増殖による内部の緻密化は半永久的に続くので、一度施工していただければメンテナンスフリーで長寿命化が期待できます。
当社では、ザイペックス製品を用いた新設構造物に対するすべての施工に対して最大20年間の防水保証をお付けしています(※)。また、万が一に備えて施工箇所の定期診断も行っています。コンクリート構造物の寿命を延ばすことで、お客様の社会資本維持・管理に関わるさまざまなコスト削減に貢献できればと考えています。
当社では、ザイペックス製品を用いた新設構造物に対する施工に対して最大で20年間の防水保証をお付けしています(※)。
ザイペックスを活用した防水・耐久性向上・補修・メンテナンスをご希望のお客様は、お気軽にご相談ください。