コンクリート劣化を予防保全!ザイペックス工法とは?

安全・安心・効果的な防水ならザイペックス工法

コンクリート構造物の機能を長持ちさせたければ、コンクリートの予防・保全は不可欠です。こちらでは、当社で取り扱うコンクリート改質材・防水材を用いたコンクリート補修工法、「ザイペックス工法」についてご説明します。

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ザイペックス工法の特徴

当社で取り扱うザイペックス製品を使用したコンクリート防水および長寿命化工事が「ザイペックス工法」です。ザイペックス工法には、「塗布吹付工法」「混和工法」「補助工法」の3種類があります。

工法 塗布吹付工法 混和工法 補助工法
特徴 コンクリート自体を改質し、防水機能を高めることで長寿命化させる工法です。改質材を塗布・吹付します。 改質材を生コンクリートに直接混ぜ合わせる工法です。新設コンクリート構造物に用いられます。 現状の被害を抑えるため、改質工法の効果を高めるために行う工法です。コンクリートの改質はできません。
使用製品
  • コンセントレート
  • XLP
  • モディファイ
  • アドミックス
  • パッチンプラグ
  • ウルトラペースト
塗布吹付工法について

コンセントレートまたはXLPを塗付・吹付してあらゆるコンクリート構造物を改質します。その際、対象構造 物やコンクリートの劣化条件、施工環境に合わせて、各種工法のなかから提案します。

後付工法 結晶増殖反応を促す補助剤をコンクリートに散布した後、1.2kg~1.5kg/m2の主材(コンセントレート)を塗布・吹付します。

  • 準備工

  • 高圧水処理工

  • 補助剤散布工
    ガンマキュア

  • 主材(コンセントレート)塗布・吹付工(1層目)

  • 主材(コンセントレート)塗布・吹付工(2層目)
    ※1層目と2層目の合計で1.2~1.5kg/m2になるようにします。

  • 補助剤散布工
    (ガンマキュア)

  • 反応水散布工

  • 施工完了

先付工法ザイペックス不織布を使用。その後、改質材を吹付します。

  • 準備工

  • ザイペックス不織布貼付工

  • 主材(コンセントレート)吹付工
    1.2kg/m2

  • 施工完了

※先付工法は特許登録済「特許第3942452号」です

塗布吹付工法(※XLP使用)についてXLPを塗布し、水や有害物質の浸入を遮断して防水性能を向上させます。

  • 準備工

  • 高圧水処理工

  • リキッド(XLP)塗布工 1回目

  • リキッド(XLP)塗布工 2回目

  • 反応水散布工

  • 施工完了

混和工法について

アドミックスを生コンクリートに混和し、コンクリートの防水性と耐久性を向上させます。

  • アドミックスの計量

  • アドミックスの投入

  • 作業完了
    ※あとは通常のようにコンクリートを打設します

補助工法について

パッチンプラグウルトラペースト、を用いて問題を解消し、コンクリートの改質を補助します。

止水・接着 コンクリートのジャンカ(コンクリートの打設不良によってセメントが漏れた状態)やひび割れ、打ち継ぎ部からの漏水(水漏れ)を瞬間的に止めます。

止水・接着方法

  • 注入工法
  • 打継目処理工法

断面修復 浮き、剥離、剥落、内部欠陥などが原因で劣化したコンクリートを除去した後に、除去した断面を修復する作業です。

断面修復方法

  • 断面修復工法
  • 広域改良工法

塩害によるコンクリートの劣化について

塩害によるコンクリートの劣化には4つの段階があることをご存知でしょうか?

定義 劣化状態 ザイペックス工法 の適用
1
潜伏期
鉄筋のかぶり()位置における塩化物イオン濃度が腐食発生限界濃度に達するまでの期間 外観には変化が見られず、鉄筋も腐食していない 潜伏期:◎
進展期:◎

塩化物浸透に必要な水媒体をセメント結晶のために利用する。腐食がない(あるいは小さい)条件で効果を発揮しやすい
2
進展期
鉄筋の腐食が始まってからひび割れが発生するまでの期間 外観には変化が見られないが、鉄筋には腐食がある
3
加速期
ひび割れ発生によって鉄筋の腐食速度が増大する期間 前期:ひび割れが発生し、錆汁がある 加速期前期:○
加速期工期:△
劣化期:△

劣化部分を取り除いて施工するため、施工規模が大きくなる。腐食がない(あるいは小さい)条件に比べると効果を発揮しにくい
後期:ひび割れが多数発生し、部分的な剥離・剥落がある
4
劣化期
鉄筋の腐食量が増加することによって耐荷力の低下が顕著になる期間 ひび割れが多数発生し、大規模な剥離・剥落がある。また変位・たわみも大きい

※かぶり……鉄筋からコンクリート表面までの厚さのこと

他の防水・改質工法との比較

コンクリート改質材「ザイペックス」は無機質のため、有機系シート塗膜で防水する工法に比べ劣化もなく、再施工の必要もありません。また、施工に際して有機系溶剤や加熱などを必要としないため安全です。環境ホルモンに該当する成分も含まれていないので、環境や施工者に優しい工法と言えるでしょう。

ザイペックス工法は「躯体改質工法」のため、施工側(外防水・内防水)にかかわらずコンクリート全体に防水効果をもたらします。「ケイ酸ナトリウム系表面含浸材」「シラン系表面含浸材」「シート系防水材」などを使用する「表面保護工法」と比べると効果が出るまでに時間を要する場合がありますが、セメント緻密化は半永久的に継続するので、長期的に見れば安心感が違います。

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